パタンナー 転職 独立

事業がうまくいかず、企業への就職を希望。

夫婦でオーダースーツの店を経営していましたが、不景気で苦しい状態が続いています。メンズ、レディスの両方のパターン技術を生かしてどこかの会社に就職したいのですが。
(Kさん・パタンナー)

 

パタンナー一筋

 

Kさんは服飾専門学校でパターンを専門に学び、某アパレル企業のメンズ部門で15年間、カジュアルウェアからドレススーツまで、パターン一筋に仕事を続けてきました。相当な努力家で、その高い技術は会社の役員からも高く評価されていたそうです。

 

35歳のときKさんは独立しました。「前々からいずれは独立して、オーダーメードの会社を立ち上げる」という希望をもち、そのときは
「いよいよ今が一番のタイミング」と考えたそうです。

 

メンズスーツで一着20万円前後。オーダースーツとしては高くもなく、安価でもない商品を提供していました。

 

ところが、最初はうまくいっていた経営も、次第に注文が落ち始めました。高級でもない、リーズナブルでもない、中途半端なところが災いしたのかもしれません。「このままでは、赤字がどんどん膨らんでいく。傷が大きくならないうちに」と、会社を閉鎖したのです。

 

Kさんは独立するときにも、転職か独立かで悩んで、転職エージェンを訪れていました。今回も「速やかに再就職したい」と再び転職エージェントを訪ねたのでした。

 

夫婦で共に中国へ

 

Kさん お客さまのオーダーが少なくなりこのままたとすべてを失いかねないと思って会社を閉鎖しました。

 

転職エージェント
ご承知のとおりアパレル業界は今決して良い環境ではありません。求人数より、職を求めている希望者が多く、とくに年齡が上がれば上がるほど厳しい状況になっています。

 

Kさん
自分も小さな会社を経営しておりましたので、その辺の状況は十分理解しています。私はメンズウェアに関してはデザイナーとパタンナーとの一つのスキルをもっています。両方の仕事でも片方の仕事でも、どちらでも結構です。

 

転職エージェント
今、求人がある企業はメンズとレディスのパタンナーです。どちらも、中国で製品を作っていますので、現地に赴任して仕事をすることになります。
この会社は大手アハレルで現在、飛躍的に業績が伸びている会社です。この点は安心て職務に就けます。雇用条件も良いと思います。
Kさんにはパタンナーの仕事をしている奥様がいらっしゃいますね。現在も以前の会社で仕事をされているのですか?

 

Kさん
妻は現在でもご紹介いただいた会社でパタンナーとして勤務しております。私が身赴任することは不可能ではありませんが、妻もパターンの仕事ができますので、できれば一緒に赴任したいと思います。一人か、夫婦か、双方で検討できればありがたいのですが。

 

転職エージェント
わかりまいた。一度奥様と十分話し合ってください。私も先方の企業に、夫婦ての採用が可能かどうかについて提案、調査しておきます。

 

Kさん 私も早速、妻に相談します。自分としては一緒に生活し、仕事もできれば最良の選択となるのですが、先様のご都合もおありでしょうから、御社でよろしくご配慮ください。

 

珍しいケース

 

それから数日してKさんから連絡がありました。奥様も現地に同行して仕事に就くことが第一希望とのことでした。

 

私は早速、先方の会社に事情を話しこの条件を受け入れていただければ、すぐにでも仕事に就けます、と伝えました。

 

こちらからの提案に、その会社の社長はたいへん喜びました。
「会社としても、紳士、婦人物の両方の生産を現地で行なっているので、夫婦で共通の仕事ができれ願ってもないこと」と、就職を受け入れてくれました。日本でも一流のパタンナー二人を一度に採用することができて、それも主力の中国工場に赴任することができるというのですから。

 

私は、ご夫妻に来社していただき細部にわたって打ち合わせを済まし先方との契約にこぎつけました。

 

よくご夫妻で転職エージェントに登録される方がいますが、このようにご夫婦がセットで就職ができたケースは非常に珍しいことです。奧様の理解と採用側の協力が結果をハッピーにしてくれたことと思います。

 

縫製技術者として大活躍

 

二人は、最初の職場で出会い結ばれました。
お子さんがいらっしゃらないことも、早い決断にいたった理由かもしれません。
いずれにしても、Kさんは奥様の協力なくしては前に進むことができなかったでしょう。

 

まったく環境の違う国で仕事をするのですから、奥様の理解と夫婦の姿に、私は目頭が熱くなりました。
Kさんは現在、中国で数百名の工員の縫製指導者として責任ある立場で大活躍しています。奥様もパターンの指導者として充実した日々を送っているそうです。

 

転職はタイミング。チャンスとタイミングがあれば奇跡は起きることがあります。可能性がある限り、最大限の努力をすれは、道は開けていくことでしょう。

 

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